KPS強化合宿終了2023年5月4~5日

KPSブログ

長水路での3日間、5レッスンの強化合宿が終了しました。
参加者は総勢24名。選手21名、コーチ二人、事務局一人の体制で、2泊3日で行いました。
1レッスンあたり2時間で5000~7000mのメニュー。5レッスン全部参加した人は、3日間で25000m泳いだ計算になります。
自分の長所、短所に向き合いながら、基礎トレーニング、持久トレーニング、スプリントトレーニングと、まんべんなくこなしました。
水中撮影、水上からの撮影も行い、二人のコーチから、徹底的なパーソナル指導を受けました。
ランチタイムのメンタル指導、夜の講義も加わり、大変充実した3日間となりました。

5月4日1日目
初日は基礎トレーニング。ストローク幅や、上方向、下方向のバランスを整える練習。
普段は短水路でのみ泳いでいるメンバーがいるので、長水路に慣れるためのメニュー構成。
5400mの泳ぎこみにより、ダメージを早めに抱えておいて、最終日3日目のスプリント性能を上げるメニューにつなげていきます。
KPSでは、サークルタイムが厳しめです。この日は100m×8本を1分45秒サークル。無理に回ってフォームを崩したり、他の人のサークルを邪魔したりせず、サークルアウトしたら1本休むのがKPSルール。レストを入れて気持ちも体も落ち着かせ、次の1本でまた頑張る。これがKPS流。
コーチは目を皿のようにして睨みつけながら、一人一人のフォームをチェック。100m×8本を3セットの中で、バンバン個人指導を入れます。


選手A:「飛込、ターンをたくさんできた。合宿後にレースがあるので、良い練習になった」
選手B:「地味につらい練習だったが、メンバーがハイレベルなので、モチベーションを高く保てて頑張れた」


この日は、朝早くからの移動者も多いので、1レッスンで終了。ランチタイムも個別指導。宿舎に移動すると、すぐに会議室でミーティング。夕食後も会議室に戻ると、水中、水上の撮影動画を見ながら、再び個人指導。
全員、自分の短所、長所を突きつけられた一日となりました。

5月5日2日目午前
朝食後、長水路に移動。10時から6000mの泳ぎこみ。100m×10本を3セット。最後の1セットは1分40秒サイクルと、前日より5秒縮み。その後200×6本3セット。
前夜のミーティングでは、目標の立て方などのメンタル指導に加え、体のパーツの使い方などのスキル指導もあり、スプリンターとしてのマインドの持ち方も叩き込まれたので、体力・技術・意識全てにおいて、バージョンアップすることが求められる、合宿2日目となりました。
メニューの後半は、1000m×3セットの後の、フィンキックとフィンスイムのハードを50m×10本×2セット。体力を削られた後の追い込みを行いました。

選手C:「基礎トレーニングでしっかり泳ぎこみができたのは、長水路のメリット」
選手D:「大きな大会を想定した練習メニューで、本番のリハーサルになって良かった」
選手E:「量を泳いだのでダメージが多かったが、疲れたときに出る悪い癖がわかった」
選手F:「ドリルから意識して、腕や足を正しい方向に使って、体を支えるようになりたい」

5月5日2日目午後
昼食後、20分ほどのベンチでの昼寝休憩を経て、再びプールへ。泳ぎこみメニューは6100m。100m×10×3セットの最終サイクルが1分30秒とさらに縮む。その後の50m×16本はIM(個人メドレーの4種目を泳ぐ)。後半のフィンキック、フィンスイムもしっかり組み込まれています。
キック&スイムのIMは、100×8本を1分45分サイクル。
さらに50m×4本を1分30秒でオールアウト。

選手G:「ここがとてもつらかった。体力削られた後にスプリント能力を求められるとは思わなかった。」

ラストスパートの強化がコーチの狙い。200フリーの選手が多いので、150まではもつが200がもたない人がいたので、それを補うメニューとしたと、コーチ。自分のスタイルでダッシュすることが、100、200のレースでは必要だから。

選手H:「長水路で1分30秒10本はこたえた・・・。短水路なら、100mを1分20秒で回るペース。200の選手やってるけど、きつかったなあ。」

昼はハードメニューで1万メートルほど泳ぎ、夕食は山盛りのご飯をおかわりし、夜はミーティングでたっぷり頭を使った二日目でした。

5月6日3日目午前
長水路にて、100m×10本×3セット。キック200m×8本。プル200m×8本。量が増えて、サークルタイムは毎日5秒ずつ減ったメニュー構成。

選手J:「疲労がピークになったけど、距離が嫌ではなくなった。当たり前の感覚になってきた。」

コーチの狙い通りになってきて、うんうん、とうなずいているタイミングで、ピラミッドトレーニングに突入。
キック50m×4本を1分サークル
プル100m×2本を1分30秒サークル
スイム200m×1本を2分30秒サークル

選手K:「[泣きたくなるほどつらかった」

キックは、ミドルハードなので間に合わせた選手も、プルはスピードプレイだったので、70~80%でしっかり泳ぐことを求められ、脈が上がって辛いところに、そのままスイムでマックスハード。

選手L:「肩が外れそう。」
選手M:「間に合うか不安。」
選手N:「何をするにもふしぶしが痛い。」
選手O:「これをすべてこなせたことで、2フリ、1フリ、ラストスパートの重要性が理解できた。」
選手P:「レースでは、今回の経験を生かして、序盤から積極的なレース展開をしたい。」
選手Q:「ラストスパートでは、しっかりしたプル、キックでスピードをあげて、周りをひきはなすようになります。」

5月6日3日目午後
最終日の5レッスン目は短水路。
IM(個人メドレー)の順番で50m×16本を2セット。フィンも使い、50~55秒サイクルで、序盤からスピードプレイで追い込みます。フィンを使うことで、早く泳ぐ感覚、体で感じるスピード感を覚えるようにします。
プルは50m×8本。パドルを使って大きい手回しで泳ぎます。体をまっすぐにコントロール。
スイムは50m×8本。IMハード50秒。メイン前の脈上げ。スピードを上げて、フィンのイメージで。
イージーで脈を下げてから、メインに備えます。
メインは、25m×20本のオールアウト。50mベスト÷2のタイムをキープ。

オールアウト、つまり25mの飛び込みダッシュ20本は、KPS名物の、エンドレスリレー方式で行います。
選手たちは、途中から何本目かわからなくなり、「今、何本目?」「あと何本?」のつぶやきが交錯する中、容赦なく、コーチの読み上げるタイムがプールに響き渡ります。タイムが次々と記録されていきます。疲れてきてもタイムを落とすことなく頑張り切る忍耐力が求められました。

選手R:「追い込まれても、ベスト÷2を意識して出せるようになった。自分の成長を感じた」
選手S:「序盤はそつなくこなせたが、メインで0.数秒足らず。悔しくてもっと回数増やして練習に参加したかった」
選手T:「言われているタイムは少しずつクリアできたが、自分の理想タイムから0.1秒上下誤差があり、安定せずくやしかった」
選手U:「ブレは体が重く感じたが、フリーは調子よかった。目標タイムもきれてうれしかった」
選手V:「3日間頑張り通せた。全メニューを消化できておなかいっぱい(笑)。しっかりダッシュできて大満足の合宿だった」

ジュニアもマスターズも、これからの活躍が楽しみな選手たちです。

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